なにも残らないことなど無い
『無茶振りされた仕事を無理して仕上げても、評価はされず消耗するのみでなにも残らない』 http://togetter.com/li/806089
…という、このまとめ記事を読んで自分が思ってみたこと。 Facebookのコメント欄で語ったこととか、加筆編集しつつ自分の考え方として以下にまとめてみるのです。
無茶振りされた仕事を無理して仕上げること。
これはもう、自己の経験になるものと、ポジティブに考えるしかないと思う。 勝手に承認欲求して被害妄想に陥るのは良くないと思う。 でもテンパると陥っちゃうんだけど。陥らない人になりたい。
「なにも残らない」ことなんて、世の中そうそうないと思う。 どんな苦行でも、少なくとも、経験・ノウハウにはなるはず。
で、そういう経験やノウハウを得たにも関わらず、次の仕事以後も延々、同じ苦しみが続くようで改善が無いならば、それはさすがに自身の学習力や応対力を疑ったほうがよいと思う。
そうした自分の力だけでは打破できず、どうにもその仕事や環境が心身に合わないときは、フリーランスならもうそのクライアントから仕事を請けなければよく、会社員なら辞めるしかないと思う。
なんかこう、自身にとって、上司部下、発注側受注側、立場とか関係なく、何らか、誰かしらの気持ちを土足で踏みにじりあわなければ成果を生み出せないような環境や事業では、建設的な仕事はできず、未来がないと思う。誰も幸せになれない。
しかしそれはたぶんどちらが悪いというわけではなく、双方それぞれの事情があるので仕方無いと思うのだけど、マッチしないと思ったら、相手を傷つけないうちにそっと離れるのが良いと思う。
でも、なかなかそう割り切ることができず、もがき苦しんだり、気にしたりし続けるうちは、まだその環境における可能性とか、未練とか、心の奥に眠る熱い正義とか、そういう何かがあるんじゃないでしょうか。
意気込みだけで何かを変えるのは難しい。 時間配分や環境を変えなければならない的な記事をどこかで見て、腑に落ちる。
考え方のバランス取りも大事。 きれい事の意気込みだけじゃ難しいので、自分にとってのメリットをどう見出すか。
自分にとって大事なもの、守りたいものはなんなのか。 それは何より優先すべきことだと思うんだけど、ひとつ勘違いしちゃいけないのは、そうした信念の名の下に他人様に振りかざす自己中心的な傲慢とか我が儘とか、そういうのはたぶん、実は上っ面の薄っぺらいもので、本当に自分にとって大事なものの本質ではないんじゃないかと考える。 いっときの感情でしかなかったり、どうでもいいプライドだったり。
自分にとって大事なもの、守りたいものって、自分でもよく分かってなかったり、表面上のものは時間経過や周囲の影響でコロコロ変わるものだと思う。 でも奥深くにある本質的なものは、そうそう変わらないものだと思うんです。
それをそこそこ見つけだせてる人って、きっと強い人だと思う。
- 作者: 羽海野チカ
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